
*外国人に対する二重価格料金
他の国でもある話でしょうが、外国人値段という「二重価格設定」をする場所がタイにはあります。国立公園やムエタイ・スタジアムなどで、タイ人の入場料の数倍もの値段を請求された経験をされた方も多いと思います。
こういう習慣に異議を唱える人々が、今、「2プライス・バンコク」というグループをフェイスブック上に作り、外国人値段を適用している場所の情報交換をし合っています。
「このグループの目的は、タイを訪れる外国人に選択を与えることです。いくつかの観光名所が二十価格がある事を隠していることはフェアな行為ではないと考えるからです。もし、外国人に二倍以上もの料金をチャージするなら、コソコソやるべきはない、選択権を与える
べきだと」と同グループの代表である有名イギリス人ブロガーのリチャード・バローさんは言います。
この代表の言う通り、例えば、ムエタイ・スタジアムでは、タイ人向けの安い料金はタイ語数字で書かれ、英語表記ではかなり高めの料金が書かれています。
「微笑みの国として世界に知られているように、タイの人たちは親切でホスピタリティに満ちています。一部の観光名所の行為がそのイメージを台無しにているのは、タイ人にとっても良いことではないでしょう」
*ぼったくり価格の最新情報が沢山
同ページでは、「プラ・ナコーン・クリ歴史公園で外国人料金として150バーツ(約520円)だった。タイ人は20バーツ(約70円)なのに・・・」というアイシャ・モーラー・ピ―ダーソンさんの投稿、またナングウアン・アイランド・ダイブ・リゾートの入場料がコロナの影響という名目で100バーツ(約345円)から200バーツ(約690円)へと値上がりになった(タイ人はたった30バーツ=約100円)など、最新の「ぼったくり」情報が投稿されています。
ある投稿者は「バンコクのある観光名所に行った所、外国人値段が2倍以上でした。値段が高いだけでなく、チケット販売所の人間は大変に傲慢で、私たちは入場をせずにその場を立ち去りました。こういった人種差別的行為は許されるべきではありません、すぐに中止されるべきです」と怒りに満ちた文章を書いています。
*正直な料金設定の安心の観光地情報も
同ページには外国人値段ではない観光名所についての情報も投稿されています。例えば、北部のスコータイ歴史公園、チェンライのメーファールアン・ボタニカルガーデンなどです。
確かに、欧米や日本の物価に比べれば、タイの物価は安く、「外国人だから高くても払えるだろう」と二重価格設定にする気持ちは分からなくもないですが・・・。タイが後進国から中心国に向かっている中、こういった悪習は止めた方が良い気がするのですが、いかがでしょうか?
価格を明示せず、外国人だからとボッタクるのは良くないと思います。
しかし、公園などでは、きちんと外国人料金が明示されています。
それがダメだと言うのであれば、
欧米等の企業・社会などでは、アジア人だからと低賃金で働かせていませんか?
外国人に対する二重価格料金 が不当というのであれば、
人種による労働賃金の差別は、もっとひどいのでは有りませんか?
日本でも、低賃金で外国人労働者を雇っていませんか?
自分たちが得をするのは良いが、損をするのは許せない!
という考え方だけでは、間違っていると思います。