
タイの道路を掃除してくれている人たち。彼らのおかげで私たちは危険なく車を運転したりタクシーに乗れます。
その道路清掃員の人がひき逃げ事件に遭い亡くなりました。
早朝掃除中に事故に遭う
事件が起きたのはバンコクのカンチャナピセーク・ロード。ソムシ・イムチャラムさん(56歳)は、同僚たちと一緒に午前4時頃清掃作業に勤しんでいました。
ソムシさんがいないことに気づいた同僚たちが彼女を探すと、離れた場所の歩道に横たわっていました。すでに息が絶えた状態でした。道路から5メートルも離れた地点へ飛ばされていて、使っていた箒は3つに裂かれていました。
ソムシさんが清掃中、車が突っ込んできたものと見られますが、辺りは暗く、CCTV(監視カメラ)もありません。また早朝ということもあって目撃者もありません。
警察は現場を検証し、黒いバンパーの一部などを押収、そこから修理工場に事故車を持ち込んでいたアカポーン・ニーマ(30歳)を逮捕しました。
事情聴取でアカポーンは「スマホを見ていて、一瞬、道路に目を向けていませんでした。その時、何かに衝突しました。ですが、暗くて何だったのか分かりませんでした」とひき逃げをごまかすような供述をしています。
アカポーンは最高10年の懲役及び最高2万バーツ(約7万6,000円)の罰金を科せられる可能性があります。
道路清掃を管理するBMA(バンコク都庁)はソムシさんの家族に160万バーツ(約608万円)の補償金を出すそうです。
新しいユニフォームを着ていれば・・・
この痛ましい事件が起きるたった数日前、道路を掃除する人たちの新しいユニフォームをある男性がインスタグラムに紹介していました。
ヴァン・ワリットさんは新しいタイプのユニフォームを写真と共に紹介。現在のユニフォームはダークブルーで蛍光ベストを着る形になっています。一方、新しいタイプは全身ネオンイエローで白いストライプが各所に入っています。
投稿を見たあるタクシー運転手は「これは最高に目立つね!これなら事故に遭うことはないだろう!」とコメント。他にも多くの人がポジティブな意見を寄せています。
今回のソムシさんの事件以外にも、今年2月にバンコク西部で59歳の清掃員の女性が死亡するなど事故がしています。
このユニフォームをBMAが正式採用してみんなに早く配られると良いですね!
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