
昨年7月にプーケット島で起きた船の転覆事故がきっかけで激減した中国人観光客。それを呼び戻そうとタイ政府はいろんな手を講じています。到着ビザを期間限定で無料にしたり、中国人のみ観光ビザのダブルエントリーを許可したり…。
そんな中、やはり中国人にゴマを擦ったイベントが物議を醸しています。
1月21日、政府とタイ観光業者団体がノンタブリー県のインパクト・レイクで『We Care About You(私たちはあなたの事をちゃんと考えている)』という中国人観光客へのアピール・イベントを開催。
巨大な「カオニャオ・マムアン(マンゴーライス)」を作り、中国人観光客1万以上に振る舞いました。6000個のマンゴーと1360キロのもち米、合計で約4500キロ。ギネスブックの担当者も来席し、すぐに世界最高記録として認定されました(以前の記録はドバイで2016年に用意された2831キロだそうです)。
このイベント後、捨てられた大量のマンゴーの写真がネットに掲載され、タイの人々は怒りの感情を露わにしています。
「私たちから取った税金を何でこんな事に使うんだ!」
「貧しさで苦しんでいる人が国内にたくさんいるのに、こんな風に食べ物を扱うなんて」
「こんなイベントを実行する前、国民に意見を聞くべきじゃないのか?」
…などなどです。
ちなみに、このマンゴーライスの他にも、レッドロブスターやトムヤムクンなどのご馳走が同日の会場で中国人たちに対して用意されました。
日本もそうですが、チャイニーズ・マネーにタイの観光業界は頼らざるを得ません。しかし一方で、マナーのない中国人観光客は地元の一般の人たちから嫌われています。
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