
世界的に悪名高いバンコクの渋滞。その一方、交通事故も多いのが事実です。それを裏付けるデータをWHO(国際保健機関)が発表しました。
東南アジアで一番危険
その統計データによると、タイの交通事故死亡者の割合は10万につき32.7人で東南アジアでトップです。次いでベトナムの26.4人、マレーシアの23.6人、ミャンマーの19.9人、ラオスの16.6人、東ティモールの12.7人、フィリピンの12.3人、インドネシアの12.2人、シンガポールがだいぶ割合が減って2.8人となっています。
ベトナムって横断歩道が少なく、その上、バイクや自動車、ㇱクローが行き交っていてすごく危険な感じですが、それよりタイの路上の方が危険なんですね。
全世界でのワースト・リストの中でタイは9位。ワースト10の他はほとんどアフリカの国が占めています。
また高速道路管理局の2013~2017年のデータによれば、100件の交通事故中55件が対向車線からの自動車に歩行者がはねられたものでした。普通に道路を歩いているだけで危ないということですね・・・。
同じデータで100件中40件で事故の原因は危険な追い越しによるものという結果が出ています。
また2人の交通事故死亡者のほとんどがバイク運転中の15~19歳のティーンエイジャーだったそうです。
警察官白昼に女性を跳ねる
一方、先日、警察官による死亡事故が発生しています。
イタリアの高級バイクのドゥカティ。ランボルギーニ社の子会社が製造していますが、これを運転していた警察官のナラヴィット・ブアドック(21歳)が、バンコク中心部のパヤヤイ通りの歩道を横断していた女性医師ワララック・スパヴァットジャリヤクンさんを跳ねました。午後3時の真昼間でした。
ナラヴィットの不注意による事故で、当人もそれを認めています。警察の任を解かれたナラヴィットは、その後、父親でやはり警察官であるニコムと共に仏門へ入りました。ワララックさんへの謝罪のためだということです。
一方、ワララックさんの葬儀は続いていて、彼女の両親は「現在、警察が事件の調査を進めているそうです。娘を葬っている最中なので、タイの司法システムに信用性についてのコメントは差支えさせて貰います」と述べています。
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