バンコクのプラトゥーナムにあるタイ初のITモール「パンティッププラザ・プラトゥーナム」が、8月8日(月)から「パンティップ・プラトゥーナム」として新装オープンしています。
「パンティップ・プラトゥーナム」は、タイの大手財閥TCCグループ傘下の不動産会社アセット・ワールド・エステイトが運営しており、2015年からの約2年間に約3億バーツ投資して改装を進めていました。TCCグループは、リバーフロントにある商業施設「アジアティーク」、BTSエカマイ駅直結のショッピングモール「ゲートウェイ」などの運営もしています。
TCCグループは、タイのアルコール飲料最大手「タイビバレッジ」、不動産大手「TCCランド」、飲料水生産・流通「スームサック」、緑茶・日本食チェーン大手「オイシ(OISH)」など、多くの大手上場企業を傘下に収めるタイを代表する大手財閥。オーナーのジャルーン・シリワタナパクディー氏(72歳)は、米経済誌フォーブスがまとめた2016年版のタイの富豪ランキングでは資産137億ドルで、タイ2位の大富豪です。
改装中の「パンティッププラザ・プラトゥーナム」は、改装工事や停滞するPC市場の売れ行き不振の影響で、フロアによっては、小さいITショップの8割が閉店するなど、シャッター通りになっている場所もありました。その結果、改装中の「パンティッププラザ・プラトゥーナム」の売り上げは2割も落ち込み、1日あたりの平均来場客も、改装前の1日平均3万5千人から約2万人に落ち込んでいました。
アセット・ワールド・エステイトのSansern 社長によれば「パンティップ」のテナントの売上を上げるために、「パンティップ」のネットモールとの連携、新技術を使ったITガジェット、VR(バーチャルリアリティ)機器やスマホなど、顧客が求めているIT製品の拡大などを目指す方向です。
「パンティップ・プラトゥーナム」の6万7千㎡の展示スペースは7割埋まっており、eスポーツ用ハイエンドのゲーム用PC、自作PC、中小企業向け製品、IT事業者向けのコワーキングスペースなど、新しい展示スペースも設けられています。
改装前の「パンティップ・プラトゥーナム」は、海賊版のPCソフトウェア、映画、音楽、ゲーム、AV(アダルドビデオ)などが違法に販売されている無法地帯として有名でした。
改装後の「パンティップ・プラトゥーナム」を訪れた印象は、トイレなども含め、全体的に小綺麗になっていました。建物だけでなく、出店している飲食店も一新され、小綺麗な店に代わっています。ただ、カフェみたいに綺麗な店舗は値段もそれなりに上がっていましたが。
とはいえ、改装前と変わらず、2階や3階には相変わらず、胡散臭い海賊版AVの客引きがいるなど、改装前の猥雑さは健在でしたよ。
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