忠犬ハチ公の話など犬と人の絆が深いことは皆さんご存知の通り。その人間の友である犬を虐待したオーナーが世間からバッシングを食らい法的訴訟を起こされているとタイの地元メディアで報道されていました。
事件が起きたのはタイ中部にあるサムットプラカーン県。バンコクの東に位置し、チャチューンサオ県とも県境を接しています。県内を工業地帯と農作地帯が二部しています。タイの玄関口であるスワンナプーム国際空港はこの県内にあります。
そのサムットプラカーン県に住むAと飼い犬であるシベリアンハスキーの動画が、先日、ソーシャルメディアで拡散されました。それにはAがトイレにシベリアンハスキーを結わいつけた上で、熱湯を数回に分けてかけているのが映し出されています。これを見た人々は大激怒!
この事件の後、オーナーAはシベリアンハスキーをBさんへ譲渡。Bさんは犬がひどい火傷を負っているのを知り動物病院へと連れて行きました。
そして、Bさんからこの事件を知ったSOSアニマル・タイランド・ファウンデーションは、Aを動物虐待の罪でサムットプラカーン県のバンフリー警察署を訴えたと発表。
同ファウンデーションのクーソン・スカリーさんは「虐待があったことは動画で証明されています。その上、この子は妊娠中だったんですよ!火傷はひどく、一時、危険な状態でしたが、優しいBさんと動物病院のおかげで一命をとりとめました」と語っています。
今回の事件の背景ですが、シベリアンハスキーはAとそのパートナーに飼われていました。先日、シベリアンハスキーがスナックを盗み食いをしているのを見たAは怒り、躾のつもりなのか熱湯をかけました。そして、Aと喧嘩をしていたパートナーはその様子を動画に撮り、仕返しのつもりでAの家族や友人たちへと送りました。その中の誰かがソーシャルメディアに投稿したようです。
SOSアニマル・タイランド・ファウンデーションは動物虐待は法的に罰せられることを周知する必要があると語っています。
犬への虐待事件は他にも起きており、昨年、タイ中部にあるノンタブリー県で4匹のピットブルが飼い主が引っ越した際に置き去りにされ、餌も水もなく、共食いをする羽目になった事件も報道されています。
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