コロナ第二波の影響で、再び色んな事が制限されています。クラブやバーなどは昨年に続き2回目の営業停止を余儀なくされています。この営業停止による被害総額は90億バーツ(約311億円)に上るだろうと予測されています(地元メディアのザ・ネーションによる)。
営業停止期間について政府は何も述べてなく、先行きの見えない中、何とか生残ろうと頑張っているバーテンダーたちの事を、地元の英語メディアのBKマガジンが紹介していました。
*カクテルからシューマイ作りへ
ナナ地区にある人気のバーの「ティーンズ・オブ・タイランド」や「アジア・トゥデイ」のオーナーであるニックス・アヌマン・ラジャドンさんとグン・リールハスワンさんは、失業状態のバーテンダーたちを助けるため、オリジナル・レシピのシューマイなどの飲茶メニューを販売し始めました。
*カフェへと転換
やはり人気のバーである「ヴェスパー」は‟今、買って、後でお得に飲む”チケット(購入価格2,000バーツで2,500バーツ分)を販売。また、限定期間で「ヴェスパー・カフェ」としてコーヒーやプレミアム・コーヒー、フレッシュジュース、モクテル(アルコール無しのカクテル)などを販売しています。
エカマイにある「プレイハウス」もカフェに方向転換。コーヒーなどの他、同じビルに入るパン屋のスイーツも提供しています。
「私たちは生残るため、やれる事は何でもやっています。スタッフたちも自分の肩書以外の多くの業務をしています。私たちがラッキーだったのは、バーテンダーの一人が元バリスターだった事です」と「プレイハウス」のオーナーのサイニサ・サンシンケーウさんは語ります。
*豆腐やカレーのオリジナルメニューが人気
トンローにある「ファインド・ザ・ロッカールーム」では、テイクアウトのサングリアやマルガリータを用意。またカフェとしてコーヒーやソフトドリンク、オリジナルの料理も提供しています。
その一つがディープ・フライド・トーフ。バーテンダーのタナチャット・ローハ二ミットさんは、一回目の営業停止中、その空き時間を利用して、ヴィーガン・メニューの開発に取り組んでいたのです。
また同じ店のバーテンダーのナヴァポーン・ウエンサティエンポンさんはカツカレーを担当。日本式カレーにタイ料理をミックスさせた物だそうです。
「タイ政府は私たちのために何もしてくれていません。レストランは午後9時まで営業可能だけど、クラブやバーは何も出来ません。まるで、私たちの業界の事は無視しているようです。ここ数年、バンコクのバーは外国でも話題を呼び、タイのイメージアップに繋がっていたというのに」とナヴァポーンさんは怒りを露わにします。
せめて営業停止期間の予定だけでも、政府に発表して欲しいですね・・・。
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