タイアゲニュース

おもしろタイニュース&衝撃バンコクニュース

コロナの影響でタイ人の5人に2人が借金をする羽目に

コロナの影響でタイ人の5人に2人が借金をする羽目に

2020年も少しで終わりますが、世界中がコロナ禍で翻弄された一年でした。それはタイでも同じ事。経済的にも大打撃を受けました。その結果、とんでもない統計結果が出ました…。

*調査会社のコロナ後の経済状況調査

地元メディアのカオソッドが、イギリスに本社を置く調査会社YouGovがコロナ後のタイ人の経済状況を調べた結果を紹介しています。11月23~26日の間、2,028人を対象にオンラインで調査をしました。

それによると、コロナの影響で5人中2人のタイ人が借金を作らざるを得ない状況に追い込まれているそうです。特に35~44歳までの低所得者層が一番借金があるという結果になりました。

例えば、ソンタヤ・ムーコンさん(39歳)はガイトート(タイ式フライドチキン)の屋台を開業するため借金を作りましたが、1月にコロナが発生してから売り上げが伸びず、開業のために借りたお金を返せないでいます。

「サイアム付近で屋台を出しているけど、一日に600バーツ(約2,000円)しか稼げないよ。チキンの原材料を買うにも現金がないから、仕入れ元に後払いにして貰っているんだ。飲みに行く事も出来ないよ」

*政府の援助は足りず、借金が増えるばかり

人々は日々の生活で費やすお金以下しか稼ぐ事が出来なくなっています。そのため、お金を使うのは食費、住居、日用雑貨が主が、服やエンタテイメント、電化製品などは買う率が減っています。

政府はそういった層の人たちに対し、毎月5,000バーツ(約1万7,000円)を3月に渡って給付しました。

しかし、人々はそれでは全然足らないと経済省の前で抗議活動を行ったりもしました。

日々を生き延びるお金がなければ、借金をするしかない。そして、彼らは質屋や闇金融業者の元へと走ります。しかし、これらでは一般の銀行のローンの24%くらいより遥かに高い金利である36~48%も取ったりするのです。

ちなみに、今回の調査によれば、人々の借金先は銀行からが57%、クレジットカードが33%、家族や友達が28%、闇金融業者が21%となっています。

「富裕層やある程度以上の収入のある中間層は別ですが、コロナのせいで人々は経済的な先行きを見えなくなっています」とタイ開発調査研究所のノナリット・ビソンヤブートさんは言います。

タイの7~9月のGDP(国内総生産)は前年に比べ6.4%減少しています。

日本でも、また感染者数が増えたり、飲食店が営業時間短縮の要請を受けたり終わりが見えない感じですよね…。

2021年は明るくあって欲しいです。

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

Return Top