
喜ぶべきか、悲しむべきか、迷ってしまうニュースが飛び込んできました。
タイの運輸省の新しく任命されたサカサヤン・チットチョープ大臣が、BTS(高架鉄道)とMRT(地下鉄)などの料金を距離に関係なく一律にし、それもできるだけ安く、可能なら15バーツ(約52円)までその料金を下げたいとメディアに発表しました。
ちなみに、現在、BTSのチケットは距離によって16~59バーツ(約56~207円)になっています。
これらの鉄道に関連する23の団体を呼んで、そのための努力をするようにと大臣は命令したそうです。
「1か月以内に各団体からの結果報告がくることになっています。その時点でどれだけ料金が安くできるを決めたいと思っています」
しかし、MRTの主席であるパッカポーン・シリカンターラマースさんは「政府からの助成金がなければ料金の値下げは無理です」と語っています。
その上、メンムム・カードの例のように、BTSやMRT、エアポートリンクなどを運営する各団体は連携がうまくいっていないので、地元メディアは料金の値下げ&一律料金の実現を疑問視しています。
仮にそれが実現したら、それはまた大きな問題ですよね。今でさえ、通勤通学時間帯のBTSやMRTは大混雑、プラットフォームも隙間がないくらいです。
BTS開業当時、車内はガラガラだったことを思い出すと、時代の移り変わりを強く感じます。
今でも、そんな状態なのに、料金が下がったらどんな事態になるのか・・・恐ろしいですね。
こういった公共鉄道で問題になっている外国人のスリ集団も、仕事がやり易くなるでしょう。
それを考えると、料金が下がるより、現状のままの方が良いのではないでしょうか?



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