タイ料理を代表する1つであるトムヤムクン。みんな大好きですよね、その名物スープを世界無形文化遺産に登録して貰おうという動きが出ています。
*世界3大スープの1つ!
世界3大スープは中国のフカヒレスープ、フランスのブイヤベース、そしてトムヤムクンを指します(3つの中にロシアのボルシチが入るという説もあります)。
トムヤムクンの特徴は辛味と酸味、ハーブによる香り。タイ料理自体の特徴と似ていますね。タイ語でトムは煮る、ヤム は混ぜるなので、鶏を使えばトムヤムガイ、魚を使えばトムヤムプラーとなります。
政府のスポークスパーソンのトライスリー・トライソラナクーンさんによると、トムヤムクンをユネスコの世界無形文化遺産にタイとして推薦する事を決定したそうです。
「トムヤムクンはタイの自然が育んだ料理文化の良い例です。豊かな水の恵みを使ったシンプルな昔ながらの料理です。材料の海老はタイの水路に沢山いて、レモングラスやマナオも家の裏庭で採れる物でした」
そして、トムヤムクンは健康にも良い事を指摘しています。脂質が低く、ハーブに薬用効果があるからです。
*登録済みのタイの世界無形文化遺産
ユネスコはすでにタイの2つの文化を世界無形文化遺産として登録しています。
2018年には仮面舞踊劇のコーンが登録されています。叙事詩のラーマキエンを演劇にしたもので、出演者は鬼やサル、神々などの仮面を着けて踊ります。
2019年には古式マッサージが登録。インド医学のアユルヴェーダが起源で、仏教とともにタイへ伝わりました。身体の中のセンと呼ばれるエネルギーの道を刺激して治癒力や免疫力を高めます。
日本で施術を受けると1時間5~6、000円はかかりますが、タイなら1、000円以下で済みます。タイ観光には欠かせないですよね。
*世界無形文化遺産とは?
世界無形文化遺産ですが、世界の近代化に伴い各国の無形文化遺産に衰退や消滅などの脅威がもたらされる事から、その保護を目的として2003年のユネスコ総会で採択された条約です。
各国から推薦を受けた文化項目を無形文化遺産保護条約政府間委員会のメンバーで審議して選びます。
ちなみに、日本には22の世界無形文化遺産があります。能楽(2008年)、歌舞伎(2008年)、結城紬(2010年)、和食(2013年)、和紙(2014年)などです。
タイ政府が推薦し認可の途中にあるトムヤムクンのように、日本政府が推薦中の物として中世芸能の1つである風流踊(ふりゅうおどり)があります。
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