
比較的治安の良いタイですが、残念ながら、どこの国にもいるように犯罪者や悪人はいます。そして、日本人が被害者になる事も・・・。
*バンコク市内での日本人を狙った詐欺事件
タイの日本領事館の発表によりますと、先月(8月)、以下のような詐欺事件が発生したそうです。
市内の日本人や欧米人在住者の多いトンロー地区で、台湾人と名乗る人物が、日本人の男性に「パタヤからバンコクへの移動中、財布や旅券をなくして困っている。5万バーツ貸して欲しい」と英語と片言の日本語で声を掛け、現金を口座から引き出させ、だまし取った。
同じような事件が数年前から、トンロー地区だけでなく、シーロム&サトーン地区などでも起きているそうです。驚くことに、100万バーツ(約340万円)を騙しとられた人もいるそうです。
*日本円を見せてくれという泥棒
バンコク市内で他に多発している日本人を狙った犯罪として、「日本に来月行くんだが、日本札がどんな物が見せて欲しい」などと言ってきて、そのまま財布から日本札を出すと、いつの間にか何枚か抜き取られている事件があります。
これら両者の事件に共通しているのは、日本人の親切心を逆手に取って悪用しているという点です。優しい国民性だからこそ、困った人を助けてあげようとするのに、それを犯罪に利用するなんて本当に卑劣極まります。
昔からよくある他の日本人が巻き込まれる犯罪パターンで、「トランプ詐欺(一緒にお金持ちをカモにしようと言われ、反対に、自分がカモになる)」や「宝石詐欺(これを日本に持っていけば高く売れると言われ、屑の宝石を買わされる)」などがありますが、これらは自分の強欲さが呼んだ被害なので、ある意味自業自得だと思うのですが・・・。
*犯罪から被害を避ける方法
領事館は「同種事案は、今後も発生することが懸念されますので、皆様におかれましては、昼夜を問わず、見知らぬ人物から声を掛けられても、決して油断することなく、特に見知らぬ相手が金銭的支援を求めてくる等、不審な言動があれば、相手の要望に応じることなく直ちにその場を立ち去るなどして被害防止に努めてください」と対策について警告をしています。
極端な言い方ですが、タイで向こうから声をかけてくる人物は、その多くが何か良からぬ企みを持っていると考えておいて良いと思います。
日本外務省の海外安全ホームページに、タイでよく発生している事件の例がたくさん書かれてあります。渡航前はそれらを熟読されるのがベストだと思います。



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