
タイの路上にあるTシャツ屋台や日本人観光客にもお馴染みのマーブンクロン(MBK)センターで売られている、有名ブランドのロゴマークを面白くアレンジした、いわゆる「パロディーTシャツ」。なかには、素材の生地もユニクロのTシャツよりも厚手のコットン100%で面白いデザインのモノもあり、価格も安いこともあって、大阪のミナミなどでは若者や観光客に人気があるそうです。
実際、タイ人の小売業者も仕入れている卸売業者が集まる、バンコク最大の衣料品関係の卸問屋街「ボーベー市場」などで「まとめて買うから値引きして!」と交渉して値切って購入した後、日本に船便などで発送して、販売しているショップや「楽天」などのネット通販で販売している小売り業者もあります。確かに、上手くやれば利益が出そうですね。
しかし2016年10月26日、大阪市の繁華街・ミナミにある、パロディーTシャツを1枚3000円程度で販売していたショップ6店舗に、大阪府警の捜査員が一斉捜索に入り、ナイジェリア人の経営者ら13人が、偽のブランド品を販売目的で所持していた商標法違反の疑いで現行犯逮捕されています。
▲大阪ミナミの、摘発されたショップで販売されていたアディダスのロゴのパロディーTシャツ「アジです」。現在も、ネット通販「楽天」に出店しているショップで販売中。
常識的に考えて、バンコクの路上脇の屋台、パッポン、パンティップ・プラザなどで販売されている、日本のテレビドラマや映画、AV(アダルトビデオ)のコピーDVD、本物そっくりのブランド品のコピー商品を転売するのは明らかに違法なので、捕まることは誰でも分かります。
しかし、本物そっくりのコピー商品ではなく、ユーモアを交えて改変したパロディー商品の販売店を警察が摘発するケースは異例とのことです。2016年4月には、著名な時計メーカーであるフランク・ミュラーのパロディー「フランク三浦」の商標登録が、知的財産高等裁判所において認められています(フランク・ミュラー側は上告)。
その背景には、メーカーから、ブランドイメージが損なわれるなどとして厳格な取締まりを求める声も上がっていることが挙げられます。大阪府警も、正規のブランド品を扱うメーカーから「偽ブランド品が出回っている」と通報を受けたことから、捜査を開始したそうです。
いずれにしろ、タイの路上にあるTシャツ屋台やMBKで売られているパロディーTシャツは、着用目的やお土産(みやげ)としての目的以外で「日本に帰国したら、メルカリなどで転売しよう」などと考えないほうがよさそうですね。



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