
長引くコロナ禍の影響で、壊滅的な被害を受けているタイの観光業界。ホテルも廃業に追い込まれた又はその目前にある所が多くあります。
*47%が3か月以下しか維持不可能
タイの中央銀行であるバンク・オブ・タイランドがタイ国内の188のホテルに聞き取りを行いました(その内、30がASQ=代替政府検疫施設)。
その結果、47%が現在の状況のままで施設を維持出来るのは3か月以下だと回答しました。
ASQ以外のホテルの宿泊率は平均18%。北部で4.1%と最も低く、イサーン(東北部)が10.9%、中部が18.7%、南部が23.2%と続いています。
現在のコロナ感染状況から、バンク・オブ・タイランドは5月中の宿泊率は9%まで下がるだろうと予測しています。また経済関係者の中には、それより低い5%という数字を上げる人もいます。
こんな最悪の危機状況の中、これらのホテルに暗い影が忍び寄っています…。
*海外投資家がタイのホテルを狙う
アージャーナー・アセット・マネージメント・グループのタンマジャック・レヌアンプラサート会長は、業界が最大のピンチに見舞われ、ホテルを売りに出したオーナーが沢山いると述べています。
「コロナ禍への対策で取られている金融モラトリアムなどのプログラムを利用し、債務支払いを遅らせたりしたものの、力尽き、海外の投資家に自分たちのホテルを売却しています。現在の状況では買い手側に圧倒的にアドバンテージがあるので、実際より安い金額で売らざるを得ません」
投資家の国籍はヨーロッパや中国で、彼らは20億バーツ(70億円)以上の4つ星または5つ星のホテルを主にターゲットにしています。良いロケーションにある3つ星もまた狙い所だそうです。
「タイは本来であれば世界中から観光客が集まる人気の旅行先です。コロナ禍でホテルの価格が下がっている今を“買い時”と彼らは見ています」
*政府のホテル業界への更なる援助を
タイ・ホテル・アソシエーションのマリッサ・スコソーン・ヌンバカディーさんは、ホテル業界を救うために政府の更なる援助が必要だと指摘します。
「金融モラトリアムなどの対策は部分的な助けにしかなっていません。今、ホテル業界がして欲しいのは、従業員たちのサラリーに対する共同負担(Co-Payment Programme )です。これによって雇用が守られ、運営側もホテルを維持していく事が出来ます」
中国資本にホテルが乗っ取られたら、コロナ禍が収まった後、どんな風になるのか目に見えてますよね…そんな事にならないためにも、政府にしっかりした援助をして欲しいですね。



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