タイ中部にあるチョンブリー県。タイランド湾に面していて、有名なパタヤビーチが県内にあります。バンコクから車で約1時間半と近く、ウオーキングストリートと呼ばれる歓楽街が人気です。
そのチョンブリー県の頑張ったオジイサンの話です・・・。
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「はい、いらっしゃい、いらっしゃい!ウチのサトウキビジュースは旨いよ~」
今年63歳になるチャイヤパット・ワラワーンさんは自分の屋台で客を待っていました。
チャイヤパットさんが売っているのはサトウキビのジュース。サトウキビの木をそのまま圧縮機で絞った果汁を集めた物で、タイを含めた東南アジアの国々でよく見かける屋台の1つです。甘さが控え目で美味しい飲み物です。
「おじさん、サトウキビジュースちょうだい」
そこに、20歳くらいの男がバイクに乗ってやって来ました。
「あいよ!」
「あ~、おじさん、母さんに何杯必要か聞きたいんだけど、スマホを貸して貰えるかなあ?」
「いいよ、はい」
チャイヤパットさんは男にスマホを渡しました。すると、相手はスマホを返さないでバイクで逃げようとするではありませんか!
「待て~、スマホ泥棒め!」
果敢なチャイヤパットさんはバイクの荷台を掴みました!そして、そのまま20メートル以上も道路を引きずられました!
チャイヤパットさんの執念に負けた泥棒は、スマホを道路脇に放り投げ、逃げ去りました。
この一部始終がCCTV(監視カメラ)に映されていて、警察は泥棒の身元を確認、行方を追っています。
チャイヤパットさんですが、左足にたくさんの擦り傷を負いましたが回復に向かっています。
地元メディアのインタビューに対し、チャイヤパットさんは「スマホが戻って来て良かったよ。同じことがあったら、また同じように取り返してやるさ!」と意気盛んに述べました。
元気なオジイサンですね~。
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