コロナ再流行の危機に直面しているタイ。そんな中、心温まるニュースが報道されていました。
*外国人労働者の食事を無料に
今回、サムットプラカーン県の市場で数百人規模の大きなクラスターが発見され、そこからバンコクにコロナが飛び火したと見られています。
その原因として、外国人労働者たちがバッシングを受けています。そして、彼らに食べ物を売る事を拒否する店や屋台も増えていると言うのです。
これを聞いた食堂経営者のチヤタモン・シンタンコンさんは怒りました。最初、彼女はソーシャルメディアで差別を訴えかけようとしました。しかし、その代わりに自分のクルア・ムアン・ペック食堂で、職を失った外国人労働者に無料のご飯を提供する事を決めました。
「コロナに罪があって、外国人労働者にではないわ。起こってしまった事は起こってしまった事。一緒に解決するために助け合わねば。憎み合っていたら、先には進めないじゃないの」
この食堂で、外国人労働者はメニューの中から何でも好きな物を注文でき、また家族のために持ち帰りの注文もできるとチャタモンさんは言います。
チャタモンさんの行動、太っ腹過ぎますね。サムットプラカーンでコロナが大流行している事から、食堂の経営自体が難しいと思うのに・・・偉い人です。
*無料なのに誰も来ない!?
そして、フェイスブックなどを通じて、先週水曜(12月23日)に無料の食事ができる事を呼びかけたのですが、外国人労働者は一人もやって来ません。
何故なんでしょうか?
「私が想像するに、彼ら外国人労働者は何かの罠だと考えているんだと思うわ。食堂に来た所を政府の職人が捕らえるのじゃないか…とか。今、最悪のシチュエーションだと思うわ。タイ人は外国人労働者を恐れ、外国人労働者はタイ人を恐れている。誰もがパラノイアに陥っているみたい」とチャタモンさんは嘆きます。
*他にも善行をする店が
チャタモンさんの勇気ある行動を見て、自分もと立ち上がった人がいます。チャタモンさんの店から近いクイティオの店を営むサオワニー・セーティエさんも昨日(26日)から無料の食事を提供しています。フェイスブックでタイ語とビルマ語で告知を出しました。
タイには数百万人の外国人労働者がいて、その多くはミャンマーから来ています。しかし、歴史的にタイ人は彼らの事をもとも良く思っていませんでした。
そんな中でミャンマー人がコロナをばらまいたとされ、ますます敵意がむき出しになっています。
「彼らが直面している状況を悲しく思うわ」とサオワニーさんは言います。
早くまた沈静化して欲しいですね…。
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