天国のようなタイ。人々は優しく、日本人に対して親切、天候が良く、物価が安く、食べ物は美味しく、女性は綺麗と良い点を挙げれば切りがありません。
そんなタイに住みたいという日本人のシニアの人たちも多いです。幸いタイにはリタイアメント・ビザという制度があり、50歳以上で、80万バーツ(約291万円)以上の預金残高か毎月6万5千バーツ(約23万6千円)以上の年金を貰っているという証明があれば取得ができます。
そのリタイアメント・ビザに必要な預金の海外送金に関して、郵便局のゆうちょ銀行で実際に起きたトラブルです・・・。
*****
現在、58歳のKさんは大のタイ好きで、これまで20回以上来ています。家業も子供に譲り、離婚して妻もいない楽な1人身なので、この際、タイに住もうと決意をしました。
そこで、リタイアメント・ビザのことをいろいろネットで調べました。Kさんの場合、まだ年金を支給されていませんから、80万バーツの残高証明書が要ります。その際、ちゃんと日本から送ったという金融機関からの証明書も必要な場合が最近は多いそうです。
そのため、Kさんは地元の、かつて東京のベッドタウンとして栄えたK県のA市にある郵便局を訪れ、数十年預けていた定期預金の一部を解約、それを海外送金しようとしました。
ゆうちょ銀行のスタッフに、海外送金にはどの書類を使えば良いか聞くと、
「お客様、金額はおいくらでしょうか?」
「300万円です」
「失礼ですが、どのような目的でのご送金でしょうか?」
「タイで住むためのリタイアメント・ビザの取得用です」
「そのための請求書はありますか?」
「送金した後に申請をするのでありません・・・」
「では、送金は無理ですね」
「え!?」
*以下、後編に続きます。
LEAVE A REPLY