
仏教国であるタイではプラクルアンという小型のお守りが人々の間で大切にされています。高僧が念を入れた物は特に価値があり、日本円で数百万で取り引きされる事もあります。
そのプラクルアンを巡って騒動が起きました。
お守りの自動販売機
舞台となったのはタイ中部に位置するスパンブリー県。ここにあるショッピングセンターにプラクルアンの自動販売機が設置されました。プラクルアンの値段は100~500バーツ(400~2,000円)です。
設置したのはチャイヤコーン・イティサーンさん(33歳)。敬虔な仏教徒で頻繁に寺院へ通い、またプラクルアンのコレクターでもあります。そんなことから今回のプラクルアンの自動販売機を思いつき、有名な僧侶のいる寺院を巡ってプラクルアンを入手しました。
「自動販売機に入っているのはすべて本物です。また収益の一部は遠隔地の寺院へと寄付され水や電気代などに使ってもらいます」
この自動販売機の動画がソーシャルメディアのティックトックに投稿されると、インターネット上で騒動が起こりました。
「ただのビジネスだ!」
「現代的で良いアイディアだ」というポジティブな意見がある一方、プラクルアンや仏教を敬っていないという声もあります。
ネガティブな意見で代表的なのがノンタブリー県のスアン・ケーウ寺院の有名な僧侶プラ・ヨンさんの物で「プラクルアンは聖なる物だ。こんな売られ方をした物には聖なる力はない。これは信仰ではなくただのビジネスだ」と批判。
こういった背景からショッピングモールは自動販売機を撤去することを決定しました。
チャイヤコーンさんは今回の自動販売機に対し10万バーツ(約40万円)を投資、しかし撤去までに売れたのは10個のみということです。
「批判する人々はいますが自動販売機ビジネスを今後も続けていきたと思っています」とチャイヤコーンさんは語っています。
プラクルアンを巡る他の騒動
プラクルアンを巡っては2021年5月にも騒動が起きています。
サムットソンクラーム県にある「マダム・チュープ」という伝統菓子のお店でプラクルアンを象ったデザートを作ったところ大人気に。伝統のデザートの1つであるアウルア(ah lua)を基にした物で、ココナッツミルクと小麦粉が材料です。10個入りが100バーツ(約400円)。お店での製造リミットが1日50箱である事から、全て予約生産制で、顧客1組につき5組の限定販売という事でした。
ところが、こちらも批判の声が出て販売中止になってしまいました。
関連記事



LEAVE A REPLY